インフルワクチン不足理由を解説!予防接種を受ける時期はいつまで?

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今年も供給量が不足しているインフルエンザワクチン。
不足理由解説とともに、今後の供給状況について
情報をまとめていきます。
また、いつ受けるがベストなのか悩んでしまう予防接種。
ワクチンが効果を発揮する時期についても書いていきます。

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インフルエンザワクチン全国的に不足状態!理由は株が育たなかった!

 
日増しに寒さが厳しくなっていき、いよいよ冬本番という季節になってきました。
あたたかい鍋などが美味しくなる季節ですが、
一方で風邪やインフルエンザなど、
体調管理により一層気を遣わなければならない時期に差し掛かかってきました。
特に冬の時期に気を付けたいのが”インフルエンザ”。
乳幼児や年配の方など免疫力が弱い方は劇症化し、
脳症や、最悪の場合死に至るため決して軽視できない病気のひとつです。

ですがインフルエンザの場合、ワクチンがあるため
”今年も予防接種を受けておけば安心”と思っている方も多いはず。
しかし今年はそのワクチンが全国的に品薄状態となり、
多くの医療機関で予防接種の人数を制限せざるを得ない状況となっています。

 

例年、10月下旬ころから予防接種が開始となるインフルエンザ。
11月~12月にかけてが最も需要が上がる時期ですが、
先にも書いた通り、今年はワクチンの供給が間に合っていません。
なぜ毎年のことなのにワクチン供給が間に合っていないのか…。
原因はもともと予定していたインフルエンザA型の株が上手く発育しなかったことにありました。

ひと言で”インフルエンザ”と言っても”A型”と”B型”があるのはみなさんもご存知かと思います。
厚生労働省が認可しているインフルエンザワクチンは
平成27年より”4価ワクチン”と言うものになりました。

今年度の季節性インフルエンザワクチンは、
インフルエンザA(H1N1)亜型(インフルエンザ(H1N1)2009)と同じ亜型)、
A/H3N2亜型(いわゆるA香港型)、B型(山形系統)、
B型(ビクトリア系統)の4種類が含まれたワクチン(いわゆる4価ワクチン)です。
なお、これまでは3種類が含まれたワクチン(いわゆる3価ワクチン)でしたが、
近年、インフルエンザB型の流行が2系統(山形系統とビクトリア系統)のウイルスが混合していることから、
平成27年度より4種類が含まれたワクチン(いわゆる4価ワクチン)を導入しています。

[引用;厚生労働省ホームページ]

ワクチンにはそれぞれ4タイプのウイルス型が必要になりますが、
今年はワクチンの元となる”株”が上手く育ってくれませんでした。
だからと言って”A型の株抜きワクチンを製造しよう!”ということにはならないため、
製造途中で違う株の変更を余儀なくされました。
その結果、製造=供給が遅れているという状況になっているんです。

 

ここからはもう少し掘り下げて書いていきます。
そもそも”株”はどうやって作っていくのか。

作り方に関してはテレビなどの大手メディアでも紹介されたことがあるため
こちらもご存じの方がいらっしゃるかと思いますが、
実際にウイルスを繁殖させてワクチンを製造していきます。

インフルエンザワクチンを鶏卵で作る過程において、
ウイルスを卵の中で増えやすくするためには馴化(じゅんか)させなければなりません。
馴化とは、ウイルスを卵で複数回増やし、卵での増殖に適応させることです。
しかし、ウイルスが卵に馴化(じゅんか)する過程で
ウイルスの遺伝子に変異が起きる場合があります。
遺伝子に変異が起きた場合、ワクチンの有効性が低下することもあります。
そのため、毎年、製造されたワクチンの有効性を確認しています。

[引用;厚生労働省ホームページ]

この馴化が上手くいかないとワクチンそのものの製造が出来ないという訳なんですね。
ちなみに、製造過程において”鶏卵”を使用するため、
卵アレルギーを持っている方はインフルエンザワクチンを接種することが出来ません。
現在、卵アレルギーの方もインフルエンザワクチンを接種出来るよう、
また、毒性の強い新型インフルエンザがパンデミックを起こした際に
すぐにワクチンを製造できるよう、新たな製造方法が研究されていますが、
2017年現在では厚生労働省が認可している製造方法は現行のもののみとなっています。

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インフルエンザワクチンを受けたい!予防接種はいつまでに済ませておくの?

 
11月中旬現在もインフルエンザワクチンは品薄状態となっています。
製造元が薬問屋に供給できる量が限られているため、
問屋側もまた、実際にワクチンが届いてから取引先医療機関に振り分けているようです。
何個手に入るか問屋も医療機関も分からないというのが現状ですが、
厚生労働省のホームページを確認してみると、
年間の供給量そのものは前年(2016年度)の接種量を下回ることなく、
需要に対しての供給は充分に見込めると書かれています。

Q.24: ワクチンの供給量は確保されていますか?
今シーズンの供給予定量(平成28年6月現在)は約5,504万回分(約2,752万本)で、
昨年度と比較して約10.42%減となります。
なお、昨年度の推計使用量は約2,565万本でした。
供給予定量は、昨年度の推計使用量を上回っており、
全体として必要量を確保できる見込みである。

[引用;厚生労働省ホームページ]

メーカーもワクチンの製造を引き続き行っているため、
今は”ワクチンが確保される順番を待つ”のが得策だと思います。
各自治体も今年のワクチン不足に対応すべく、
予防接種の助成期間を延長するなどを検討しているそうです。

 

テレビや新聞で”ワクチン不足”と流れるとついパニック状態となり、
必要以上にワクチンを求めてしまいがちですが、
まずは自宅や職場近くの医療機関、もしくはかかりつけ医に事前に電話で聞いてみましょう。
そのまま予約が取れればラッキーですが、
万が一、医療機関の方でワクチンの確保が未定という事であれば

・次回入荷の目途はあるのか
・すでに入荷後の予約はたくさん入っているのか

この辺りを確認しておくと良いかも知れませんね。
繰り返しになりますが、
『供給予定量は、昨年度の推計使用量を上回っており、
全体として必要量を確保できる見込みである』
と、厚生労働省は試算を出しています。
くれぐれも必要以上に焦らないようにしてくださいね。

 

最後に、インフルエンザワクチンをいつ頃までに接種しておくのが理想か。
これに関しては、流行がピークに達する前に済ませるに越したことはありません。
ワクチンを接種してから約2週間程度で予防接種の効果が期待できるため、
遅くとも12月中旬頃までには接種出来るといいですね。

また、ワクチンが効果を発揮している期間ですが、
厚生労働省では2週間~5か月の間、ワクチンの効果が得られるとしています。
一方で、販売元の方では3ヶ月がひとつの目安という所もあります。
もちろん個人差があるものなので一概に”〇〇の間”と期間を限定できませんが、
成人の方でも10月に1回、1月に追加でもう1回という方も見受けられます。
ワクチンの過剰接種は身体に害を与えます。
心配な方は1回目の接種の際に医師に相談してみて下さい。

今回こちらの記事に引用した厚生労働省のサイトに
インフルエンザについて詳しく書かれていました。
もっと知りたい方はこちらのページをご覧ください。
予習・復習がてら流し読みするのも結構いいと思いますよ。

厚労省のホームページにも書かれていましたが、
いくらワクチンを打っていても結局は”うがい・手洗い”が基本。
感染対策はやはり自らの意識の高さが必要ですね。

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コメント

  1. クマゴロウ より:

    インフルエンザワクチン不足について製造元はなんの謝罪がないのはいかがなものか

    1. yagichan より:

      コメントありがとうございます。
      製造元さんからの謝罪がない理由については定かな情報がないため、
      何とも言えない部分はありますが、
      個人的に推測するに、そもそも製造元はワクチンを作らなければならないというものでは無いからだと考えます。
      (国などの指示・命令の下で製造しているわけではない)
      あくまでも製造元は”ワクチンを製造する技術と認可を持っている”というスタンスであれば、
      どこにもワクチンを製造する強制力は発生しないため、謝罪には至らないのかもしれませんね。
       
      最悪の場合、”今年は株が育たなかったからワクチンを作らない!”と言ってしまえば、
      日本国民全員がワクチンを打てない状況になってしまいます。
      ただワクチンが不足している、という表面的なもの以上に根深い問題が眠っていそうですね。

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